これまでカナダの一部を除きフランス国外で展開されなかった、1955年創業のフランスのウォッチブランド「KELTON(ケルトン)」が初上陸を果しました。

「ケルトン」の歴史は、フランス政府向けの事業を展開していたフランス人実業家ステファン・ブーリエから始まります。

フランス空軍パイロット用の特別なクロノグラフなどを製造するVIXA(ヴィクサ)というブランドを運営していた彼は、あるとき商用でアメリカに渡ります。

そこで飛ぶ鳥を落とす勢いで人気と実売を伸ばしていたTIMEX(タイメックス)というブランドを目にし、同社の経営陣を説得し共同でフランス東部の古都ブザンソンに共同で「ケルトン」を創立します。

フランスを代表する筆記具メーカー、BIC(ビック)の販売部長を迎え入れた「ケルトン」は市場を拡大、1970年代には年間400万本を生産するまでに成長、フランスの国民的ブランドになりました。

日本初上陸となるコレクションでは、1955年から1987年のあいだに実際に生産された当時のモデルを復刻。

なかでもタイメックスを代表するミリタリーウォッチであるキャンパーの「ケルトン」ネームは、非常に生産された数が少ないことから、これまでその存在がほとんど知られていなかったモデル。それをタイメックスの復刻版と異なる手巻き&裏蓋一体のモノコック・ワンピースケースというコダワリの仕様で、世界初&日本限定で復刻しています。

参考:TIMEXマニアが血眼で探す「裏キャンパー」とは